Metaビジネスマネージャ(現在の名称:Metaビジネスポートフォリオ)は、広告アカウントやFacebookページ、Instagramアカウント、カタログ、データソースなどのビジネス資産を一元管理できる重要な管理ツールです。しかし近年は、Metaビジネススイートとの連携強化やUIの変更が進み、「どこから設定すればよいのか分かりにくい」と感じる方も少なくありません。
Metaの利用規模は引き続き大きく、2025年12月時点でMetaファミリーアプリの1日あたりアクティブ利用者数は35.8億人に達しています。Facebookも月間アクティブユーザー数約30億人を抱える世界最大級のソーシャルメディアのひとつであり、企業のマーケティングやEC運営に欠かせない存在となっています。そのため、FacebookやInstagramで広告運用や商品販売を行う企業にとって、Metaビジネスマネージャを適切に設定し、各種アカウントや権限を管理することが重要です。
本記事では、2026年時点の最新仕様に基づき、Metaビジネスマネージャの基本機能から実践的な使い方までを分かりやすく解説します。初めて導入する方はもちろん、現在の設定や運用方法を見直したい担当者の方にも役立つ内容です。
Metaビジネスマネージャ、その役割と現在の名称
Metaビジネスマネージャ(旧:Facebookビジネスマネージャ)は、企業やビジネスオーナーがMetaの各種アセットを一元管理するための無料管理ツールです。現在のMeta公式ドキュメントでは、主に「Metaビジネスポートフォリオ」と呼ばれています。
Facebookページや広告アカウント、Instagramアカウント、カタログ、データソースなどのビジネス資産をまとめて管理でき、ビジネス設定やアクセス権限の管理、請求先・支払い情報の確認などを行うダッシュボードとして機能します。個人のFacebookプロフィールとは別に、企業単位で資産を所有・管理できる点が大きな特徴です。
管理者はページや広告アカウントへのアクセス権限を細かく設定できるため、社内メンバーや外部代理店との安全な共同運用が可能です。また、複数のアカウントやアセットを1つの管理画面から統括できるため、担当者の異動や代理店の変更があっても、企業側で資産の所有権を維持しやすくなります。
なお、Meta広告マネージャは、投稿管理やインサイト分析を行うMetaビジネススイートや、広告配信を管理するMeta広告マネージャと連携して利用されます。それぞれ役割や用途が異なるため、目的に応じて使い分けることが重要です。
Metaビジネスマネージャ・Metaビジネススイート・Meta広告マネージャの違い
結論からいうと、Metaビジネスマネージャは「所有権と権限を管理する場所」、Metaビジネススイートは「日々の運用を行う作業場所」、Meta広告マネージャは「広告キャンペーンを作成・最適化する場所」です。
- Metaビジネスマネージャ(Metaビジネスポートフォリオ):ユーザー権限、請求、広告アカウント、ページ、ピクセル、カタログ、データセットなどを管理する管理基盤。
- Metaビジネススイート:FacebookやInstagramの投稿作成、予約投稿、受信箱、インサイト確認、簡易的な広告作成などを行う日常運用の画面。
- Meta広告マネージャ:Facebook、Instagram、Messenger、Audience Network向けの広告キャンペーンを作成、ターゲティング、分析、最適化する専用ツール。
| ツール | 主な利用場所 | 主な用途 |
|---|---|---|
| Metaビジネスマネージャ(Metaビジネスポートフォリオ) | Metaビジネススイート内の設定 | ページ、広告アカウント、Instagramアカウント、ピクセル、カタログ、データセット、ユーザー権限の管理 |
| Metaビジネススイート | business.facebook.com | 投稿作成、予約投稿、受信箱管理、インサイト確認、投稿の宣伝 |
| Meta広告マネージャ | 広告管理画面 | 広告キャンペーンの作成、ターゲティング、A/Bテスト、リターゲティング、配信最適化 |
もうひとつ押さえておきたいのが、Metaイベントマネージャです。イベントマネージャは、MetaピクセルやコンバージョンAPIなどの計測データを確認・テストするための場所です。広告の成果計測やアトリビューション精度を高めるうえで、ビジネスマネージャとあわせて確認しておきたいツールです。
Metaビジネスマネージャの主な機能
Metaビジネスマネージャには、Facebook、Instagram、そのほかMeta関連サービスでの事業運用を整理するための管理機能が集約されています。特に重要なのは、アカウント管理、権限管理、広告アカウント管理、アセット管理、セキュリティ管理の5つです。
ビジネス情報・アカウント管理
Metaビジネスマネージャ(現:Metaビジネスポートフォリオ)におけるビジネス情報・アカウント管理は、企業のMeta関連資産を統括する中核機能です。会社名や所在地、連絡先といった基本情報の登録、編集に加え、ビジネス認証の申請、管理を行うことができます。
複数の広告アカウントやFacebookページ、Instagramアカウント、カタログ、ピクセルなどを一つのビジネス単位で紐づけて管理できるため、組織として資産を明確に整理できます。個人のログインにすべてを紐づけるのではなく、会社のポートフォリオとして管理できる点が重要です。
なお、個人のFacebookプロフィールで作成できるビジネスポートフォリオ数には上限があります。複数事業を運営している場合や、代理店として複数クライアントを扱う場合は、作成上限や管理方針を事前に確認しておくと安心です。
担当者の異動や代理店の変更があった場合でも、企業アカウントを軸に権限や所有権を維持できるため、長期的かつ安全な運用体制を構築できる点が大きなメリットです。
ユーザー・権限管理
Metaビジネスマネージャにおけるユーザー・権限管理は、組織内外のメンバーに対して適切なアクセス権を付与、制御するための重要な機能です。管理者は、社員や外部代理店、パートナーをビジネスアカウントに追加し、それぞれに「管理者」「従業員」などの役割を設定できます。
権限には大きく分けて、ビジネス全体に関わるポートフォリオレベルの権限と、ページ、広告アカウント、カタログ、データセットなど個別アセットごとの権限があります。例えば、SNS担当者にはFacebookページとInstagramアカウントへのアクセスのみを付与し、広告費や請求情報は閲覧できないようにする、といった設定が可能です。
さらに、広告アカウントやページ、ピクセルなどのアセット単位で細かく権限を割り当てることが可能です。これにより、必要な業務範囲のみにアクセスを限定でき、情報漏えいリスクを抑えた運用が可能です。担当変更時も権限の追加、削除を即座に行えるため、安全性と柔軟性を両立できます。
代理店に依頼する場合は、個人ユーザーを直接追加するのではなく、代理店側のビジネスポートフォリオを「パートナー」として追加するのが基本です。代理店内の担当者管理は代理店側で行うため、より安全に共同運用できます。
広告アカウント管理
Metaビジネスマネージャにおける広告アカウント管理は、企業の広告運用を組織単位で統括するための機能です。複数の広告アカウントをビジネスに紐づけて一元管理できるほか、新規アカウントの作成や既存アカウントの追加、パートナー企業との共有も行えます。
例えば、同じブランドを複数の国や地域で広告配信する場合、通貨、請求方法、タイムゾーンに応じて広告アカウントを分けるケースがあります。Metaビジネスポートフォリオでは、こうした複数の広告アカウントを1つのビジネス配下で管理し、チームや市場ごとに権限を割り当てられます。
また、ユーザーごとに広告アカウントへのアクセス権限を細かく設定できるため、運用担当者や代理店ごとに適切な管理体制を構築可能です。さらに、支払い情報の管理や請求設定もビジネス単位で整理できるため、広告費の管理を明確化し、組織として安全かつ効率的な広告運用を実現できます。
広告アカウントは作成後に削除できず、不要になった場合は閉鎖する形になります。作成時には、名称、通貨、タイムゾーンなどを慎重に確認しましょう。
ビジネスアセット管理
Metaビジネスマネージャにおけるビジネスアセット管理は、企業が保有する各種デジタル資産を一元的に管理する機能です。対象となるアセットには、Facebookページ、Instagramアカウント、広告アカウント、Metaピクセル、カスタムオーディエンス、ドメイン、商品カタログ、データセットなどが含まれます。
これらをビジネス単位で紐づけて管理することで、所有権を明確にし、組織として統制の取れた運用が可能になります。また、アセットごとにユーザーやパートナーへ適切なアクセス権を付与できるため、安全性を保ちながら効率的にマーケティング活動を展開できます。
Facebook、Instagram、Threads間でのクロスポストや、メッセージ・コメントをまとめて確認できる受信箱、FacebookとInstagramのショップ運用なども、正しくアセットを紐づけていることで活用しやすくなります。
もし、過去に依頼していた代理店など別のビジネスポートフォリオがカタログやページを所有している場合は、移管申請が必要になることがあります。ただし、現在の所有者による承認が必要です。将来的なトラブルを避けるためにも、主要アセットの所有者は定期的に確認しておきましょう。
セキュリティ・認証・支払い管理
Metaビジネスマネージャにおけるセキュリティ・認証・支払い管理は、企業の広告運用を安全かつ安定的に行うための基盤機能です。二段階認証の設定や不審なアクティビティの確認など、アカウントの安全性を高める管理が可能です。
また、ビジネス認証やドメイン認証を通じて、企業の正当性や資産の所有権を証明できます。さらに、広告アカウントの支払い方法や請求情報、与信枠(ライン・オブ・クレジット)の管理もビジネス単位で行えるため、経理面の統制を強化しながら、透明性の高い広告運用体制を構築できます。
Metaビジネスマネージャの始め方
- Facebookにログイン
- FacebookページまたはInstagramプロアカウントを準備
- ビジネスマネージャに移動
- Metaビジネスマネージャアカウントを作成
- Facebookビジネスページを接続
- Facebook広告アカウントを接続
- ユーザーを追加
- パートナーや代理店を接続
- MetaピクセルとコンバージョンAPIを設定
- InstagramやWhatsAppを接続
- セキュリティ設定を強化
1. Facebookにログイン
個人のFacebookアカウントにログインします。個人アカウントを持っていない場合は、facebook.comにアクセスして作成してください。
すでにFacebookプロフィールを持っている場合は、ビジネス管理画面に進み、Facebookアカウントで続行します。ビジネス用のページや設定は個人プロフィールとは分かれて管理されるため、顧客や同僚に個人情報が表示されるわけではありません。
2. FacebookページまたはInstagramプロアカウントを準備
Metaビジネススイートを利用するには、個人のFacebookプロフィールに紐づいたFacebookページ、またはInstagramプロアカウントが必要です。まだ用意していない場合は、先にFacebookページを作成するか、Instagramアカウントをプロアカウントに切り替えておきましょう。
3. ビジネスマネージャに移動
business.facebook.comにアクセスし、ビジネスマネージャでビジネスポートフォリオを作成します。ログインには、FacebookページまたはInstagramアカウントに紐づいた個人Facebookアカウントを使用します。
4. Metaビジネスマネージャのアカウントを作成
名前やビジネス名、ビジネス用のメールアドレスを入力し、「送信」をクリックします。ビジネス名はFacebook上で表示される場合があるため、一般に公開している会社名やブランド名を使うのがおすすめです。
メールボックスで「仕事用メールアドレスを認証」というメールを確認し、「今すぐ認証」ボタンを押すと、ビジネスマネージャのダッシュボードに移動します。
5. Facebookビジネスページを接続
ダッシュボードのサイドメニューにある「ページ」をクリックし、「追加」ボタンを押します。すでにビジネスページがある場合は、「既存のFacebookページを追加」をクリックし、ページ名またはURLを入力します。
まだビジネス用のページを持っていない場合は、「新しいFacebookページを作成」をクリックし、ページ名とカテゴリを追加し、「ページを作成」をクリックします。プロフィール写真、カバー写真、ビジネスの詳細を追加して、ページをカスタマイズできます。完了したら、「完了」をクリックして編集内容を保存します。
6. Facebook広告アカウントを接続
ビジネスマネージャのダッシュボードに戻り、「広告アカウント」をクリックします。
「追加」ボタンを押し、「新しい広告アカウントを作成」を選択します。ここで、広告アカウント名、タイムゾーン、予算などの基本情報を入力します。これらの設定は後から変更できない場合があるため、正確に設定してください。
既存の広告アカウントがある場合は、広告アカウントIDを使って追加できます。また、クライアントや代理店など別のビジネスが所有する広告アカウントにアクセスしたい場合は、アクセスリクエストを送る形になります。
7. ユーザーを追加
メンバーをビジネス管理者またはビジネス社員として追加しましょう。アカウントに追加するメンバーは、ビジネスで雇用している者のみにしてください。
- Meta Business Suiteの設定メニューから「ユーザー」を選択
- 右上の「ユーザーを招待」をクリック
- ユーザーを招待の画面に「メールアドレス」を入力し次へ
- ビジネスアセットを選択し、「招待」をクリック
- ユーザーあてに招待メールが届く
- ユーザー個人のFacebookアカウントでログイン
Metaでは、主に「人」「パートナー」「システムユーザー」の3種類のユーザー管理があります。社員や個人の共同作業者は「人」、代理店やコンサルタントなど外部企業は「パートナー」、API連携やサーバー間連携に使う技術用アカウントは「システムユーザー」として管理します。
権限は、業務に必要な範囲だけを付与するのが基本です。例えば、SNS担当者にはページとInstagramアカウント、広告運用担当者には広告アカウントとカタログへのアクセスを付与する、といった形です。全体管理権限は、オーナーや上級管理者など信頼できるメンバーに限定しましょう。
また、アカウントロックや退職などに備えて、信頼できる管理者を最低2名設定しておくと安心です。
8. パートナーや代理店を接続
代理店や外部コンサルタントと連携する場合は、ログイン情報を共有するのではなく、パートナーアクセスを付与します。Metaビジネススイートの「設定」から「ユーザー」へ進み、「パートナー」を選択して追加します。
パートナーを接続するには、相手のビジネスポートフォリオIDが必要です。接続後、Facebookページ、Instagramアカウント、広告アカウント、カタログ、データセットなど、どのアセットにアクセスできるかを選択できます。
逆に、代理店側から自社のビジネスポートフォリオIDを求められた場合は、「ビジネスポートフォリオ情報」から確認できます。
9. MetaピクセルとコンバージョンAPIを設定
Metaビジネススイートの「設定」から「データソース」へ進み、データセットやピクセルを追加します。データセット名を入力して作成すると、Metaピクセルが自動的に紐づけられます。外部プラットフォームに手動で接続する場合は、このIDが必要になることがあります。
ピクセルが正しく動作しているかを確認するには、Metaイベントマネージャの「テストイベント」を使います。Webサイト上で商品閲覧やカート追加などの操作を行い、イベントがリアルタイムで表示されるか確認してみましょう。
ブラウザベースの計測が制限される場面に備えるには、サーバー側計測であるコンバージョンAPI(Conversions API)も重要です。MetaピクセルとコンバージョンAPIを併用することで、広告計測と最適化の精度を高めやすくなります。
10. InstagramやWhatsAppを接続
ビジネスで使用するInstagramアカウントやWhatsApp Businessアカウントがある場合は、Metaビジネススイートの「設定」から「アカウント」へ進み、各アカウントを接続します。
Instagramは「Instagramアカウント」から追加できます。WhatsAppは「WhatsAppアカウント」から、新規のWhatsApp Businessアカウントを作成するか、既存アカウントをリンクします。
これらを正しく接続しておくと、投稿、ショップ、広告、メッセージ管理をよりスムーズに連携できます。
11. セキュリティ設定を強化
広告配信やユーザー招待を本格的に始める前に、セキュリティ設定を確認しておきましょう。Metaビジネススイートの「セキュリティセンター」では、二要素認証、パスキー、バックアップ管理者、ユーザー権限の確認などを設定できます。
- ビジネスポートフォリオにアクセスする全員へ二要素認証を必須化
- 追加の保護策としてパスキーを有効化
- 誰がどのビジネスアセットにアクセスしているかを確認
- 管理者アカウントが使えなくなった場合に備えてバックアップ管理者を追加
二要素認証は、パスワードに加えて追加の確認手順を求めるため、不正アクセスのリスクを下げるうえで非常に有効です。
あわせて、ドメイン認証も行いましょう。ドメイン認証は、Metaアセットに接続されたWebサイトの所有権を示すための設定です。「設定」から「ブランドセーフティと適合性」内の「ドメイン」へ進み、ドメインの追加またはアクセスリクエストを行います。
Metaビジネスマネージャのベストプラクティス
適切に整備されたMetaビジネスマネージャは、アセットへのアクセス喪失リスクを下げ、社内チームや代理店との共同作業をスムーズにします。以下のポイントを定期的に確認するのがおすすめです。
セキュリティと権限を管理
Metaビジネスマネージャでは、ビジネスに関連するユーザーのアクセス権限を一元管理し、セキュリティ設定を強化できます。現在は主にMetaビジネススイートの「設定」からビジネス設定画面へアクセスし、セキュリティ設定やユーザー管理を行います。
セキュリティセンターでは、二要素認証(2FA)の必須化やドメイン認証、ビジネス情報の確認などが可能です。特に二要素認証を必須に設定することで、不正アクセスのリスクを大幅に低減できます。
また、「ユーザー」セクションでは、ビジネスにアクセスできるすべてのユーザー(管理者、従業員、パートナーなど)を一覧で確認でき、それぞれの役割やアセットごとの権限を詳細に設定、変更できます。定期的にアクセス権限を見直すことが、安全なアカウント運用につながります。
特に、全体管理権限を持つユーザー、退職済みの社員、契約が終了した外部パートナー、不要になったシステムユーザーは重点的に確認しましょう。必要がなくなったアクセス権は、できるだけ早く削除するのが基本です。
パートナーとシステムユーザーを接続
Metaビジネスマネージャでは、代理店パートナーやシステムユーザーに必要な範囲のアクセス権を付与できます。代理店パートナーは、広告運用やSNS管理を委託する外部企業を指し、ビジネスアセットへのアクセスを共有して共同運用が可能です。
システムユーザーは、API連携などで使用する技術用アカウントで、人ではなくシステムに権限を付与します。例えば、データウェアハウスや外部ツールが広告アカウントやデータセットへ継続的にアクセスする必要がある場合、個人アカウントに権限を付与するのではなく、システムユーザーを作成するのが適切です。
設定はMetaビジネススイート内の「設定」からビジネス設定へ進み、「ユーザー」内の「パートナー」または「システムユーザー」から追加できます。権限は必要最小限に設定することが重要です。
ビジネスアセットグループを使用
ビジネスアセットグループを活用すると、ページや広告アカウント、ピクセルなどのアセットをまとめて整理でき、アクセス権限の管理が効率化します。特に、複数ブランドや複数拠点を運用している場合に有効です。
設定はMetaビジネススイート内の「設定」からビジネス設定へ進み、「ビジネスアセットグループ」で作成できます。ブランドや地域、代理店ごとにアセットを分類し、グループ単位でユーザーの権限を割り当てることで、管理の手間とミスを減らせます。
作成後は、ページ、広告アカウント、Instagramアカウント、カタログ、データセットなどをグループに追加できます。個別のアセットごとに権限を付与するよりも、チーム単位・市場単位で運用しやすくなるのがメリットです。
データソースを接続
Metaビジネスマネージャでは、各種データソースを接続することで、広告効果の測定やオーディエンス管理を一元化できます。データを統合して管理することで、配信最適化や成果分析がより正確になります。
設定はMetaビジネススイート内の「設定」からビジネス設定へ進み、「データソース」より行います。ここでは、Metaピクセル、カタログ、オフラインイベント、カスタムコンバージョン、共有オーディエンスなどを追加・管理できます。必要なデータのみを適切に接続することが、効率的な広告運用のポイントです。
- ショップ、商品タグ、ダイナミック広告に使うカタログ
- Webサイト上のイベント計測に使うデータセットとピクセル
- 店舗購入や電話注文などを反映するオフラインイベントセット
- 特定のビジネスアクションを追跡するカスタムコンバージョン
- 複数の広告アカウントで活用する共有オーディエンス
データソースは広告配信の最適化、成果測定、オーディエンス作成に直結します。計測の土台が崩れると広告判断にも影響するため、設定後も定期的にイベント発火や接続状況を確認してみましょう。
ShopifyからMeta連携を管理する方法
ShopifyでECサイトを運営している場合は、FacebookとInstagram by Metaの販売チャネルを使うことで、Meta関連の初期設定をよりスムーズに進められます。
Shopify管理画面から「設定」へ進み、「アプリと販売チャネル」でFacebookとInstagram by Metaを追加すると、Facebookページ、ビジネスポートフォリオ、Instagramプロアカウント、広告アカウントの接続を順番に進められます。
設定が完了すると、商品カタログをFacebook Shop、Instagram Shopping、Facebook Marketingへ同期でき、Metaピクセルの設定もまとめて行いやすくなります。手動で個別に接続する作業を減らせるため、Shopifyで販売している事業者には特に便利な方法です。
まとめ
Metaビジネスマネージャは、広告アカウントやページ、データソースなどのビジネス資産を一元管理し、組織的かつ安全に運用するための基盤となる管理ツールです。
近年はMetaビジネススイートとの統合が進み、画面構成や名称が変わる場面もありますが、本質的な役割は変わりません。重要なのは、ビジネス情報の整備、適切な権限設定、アセットの整理、計測基盤の接続、そしてセキュリティ対策を講じることです。
本記事で紹介した機能や設定方法、ベストプラクティスを参考に、自社の運用体制を見直し、継続的に最適化することで、安定した広告運用とリスク管理の両立を実現できるでしょう。
Metaビジネスマネージャーに関するよくある質問
Metaビジネスマネージャ作成に個人Facebookアカウントは必要?
はい、Metaビジネスマネージャの作成には個人のFacebookアカウントが必要です。ただし、業務利用時に個人プロフィール情報が公開されることはありません。
なお、設定の最初の段階では、個人Facebookプロフィール、またはInstagramプロアカウントが必要になる場合があります。ビジネスページやビジネス設定は個人プロフィールとは分かれて管理されます。
権限設定を誤るとどうなる?
権限設定を誤ると、不要なアクセス権を与えてしまい、情報漏えいや不正操作のリスクが高まります。権限が適切に保たれているか、定期的な見直しが重要です。
Metaビジネスマネージャは無料ですか?
はい、Meta(Facebook)ビジネスマネージャのツール利用は無料です。現在はMetaビジネスポートフォリオとも呼ばれ、ビジネス資産の整理、権限管理、Meta上での広告運用に利用できます。
ただし、広告を配信する場合は、利用した広告費が別途発生します。
Metaビジネスマネージャにはどこからアクセスできますか?
business.facebook.comにアクセスし、個人のFacebookアカウントでログインします。現在はMetaビジネススイートが開き、その中の「設定」からページ、広告アカウント、データセット、ユーザー権限などを管理できます。
MetaビジネスマネージャとMeta広告マネージャの違いは?
Metaビジネスマネージャは、ページ、広告アカウント、Instagramアカウント、データソース、ユーザー権限などを所有・管理するための管理基盤です。
一方、Meta広告マネージャは、広告キャンペーンを作成し、ターゲティング、予算設定、配信、分析、最適化を行うための広告運用ツールです。
MetaビジネススイートとMetaビジネスマネージャは同じですか?
同じではありません。Metaビジネススイートは、投稿作成、予約投稿、受信箱、インサイト確認など、日々の運用を行うための作業スペースです。
Metaビジネスマネージャは、ビジネス資産の所有権やアクセス権限を管理する管理レイヤーです。現在はMetaビジネススイート内の設定から利用する形が中心になっています。




