在庫を抱えずにオンラインストアを運営したい方にとって、ドロップシッピングはとても魅力的なビジネスモデルです。しかし、「取り扱いたい商品をどこから仕入れるのか?」というのは多くの人が最初にぶつかる壁ではないでしょうか。
その解決策として、多くの事業者が活用しているのがドロップシッピングサイトです。ドロップシッピングサイトでは、商品を提供しているサプライヤーや卸業者を一覧から探すことができるほか、自分のオンラインストアと連携して、注文処理を自動化できる機能も備えています。
この記事では、数ある中から厳選した人気のドロップシッピングサイト6つを、特徴・メリット・コストなどの観点からわかりやすく比較して紹介します。
ドロップシッピングビジネスとは?
ドロップシッピングビジネスとは、オンライン小売業者が販売する商品を外部のサプライヤーが製造、保管、発送するECビジネスモデルです。
ECサイトの運営者は、大量の在庫をあらかじめ仕入れる必要はありません。顧客から注文が入ったらその商品をサプライヤーに発注し、サプライヤーが直接顧客に商品を届けます。
ドロップシッピングは、在庫管理にかかる費用やスペース、手間を大きく削減できるため、リスクを抑えてビジネスを始めることができます。
おすすめドロップシッピングサイト6選
1. Shopify Collective
Shopify Collectiveは、Shopifyに組み込まれた商品調達機能で、他のShopifyブランドの商品を自分のストアで販売できます。利用条件を満たすShopifyユーザーは、無料で利用できます。
参加ブランドが提供する多数の商品の中から、販売したいものを選んで自分のストアに直接追加できます。注文が入ると、Shopify Collectiveが配送料を計算して、注文内容をサプライヤーに送信し、サプライヤーが顧客に商品を発送します。
商品の在庫数と価格はストア間でリアルタイムに同期されるため、在庫切れの商品を販売してしまうリスクを抑えられます。一般的な利益率は20~50%です。
- 価格:対象となるShopifyユーザーは無料(Shopifyのサブスクリプション契約が必要)
- 利点:認証済みのShopifyブランドから直接商品を調達できる。在庫のリアルタイム同期、支払い、注文処理などを効率化できる。
- 欠点:利用には一定の条件を満たす必要がある。
- こんな方におすすめ:在庫を抱えず、信頼できるブランドの商品を販売したいShopifyユーザー
- Shopifyアプリ:対応(Shopify Collective)
2. Spocket
Spocket(スポケット)は、主にアメリカやヨーロッパを拠点とする卸売業者と提携しており、スムーズな注文処理を提供するドロップシッピングサイトです。カナダやアジア、オーストラリア、ブラジルといった地域のサプライヤーも含まれており、グローバルな販売を視野に入れる店舗にも対応しています。
Spocketのアプリを使えば、提携業者の商品を一覧で閲覧し、気になる商品をワンクリックでShopifyストアに追加できます。さらに、注文処理を自動化できるため、手間を抑えてスムーズに運営できるのも魅力です。
また、Spocketにはブランドロゴ入りのカスタム請求書を同梱できる機能があります。ブランドの世界観を商品と一緒に届けることができ、ブランド認知の強化やリピーターの獲得にもつながります。
- 価格:スタータープラン 月額39.99ドル(約6,400円)
- 利点:上位プランではブランドロゴ入り請求書が同梱できる。AliExpressを利用したドロップシッピングの自動化が可能。オンデマンド印刷にも対応している。
- 欠点:他のドロップシッピングアプリと比べると利用料が高く商品数が少ない。
- こんな方におすすめ:日本市場で差別化したい事業者
- Shopifyアプリ:対応(Spocket: US & EU Dropshipping)
3. TopSeller
TopSeller(トップセラー)は、約30万点の商品を扱うドロップシッピングサイトです。
楽天市場やYahoo!ショッピングなど主要なECモールと連携し、CSVによる商品登録・発注が可能です。商品数を大幅に増やせるため、購入機会や顧客満足度を向上させたい事業者におすすめです。
無料のお試しプランからプレミアムプランまで、目的に応じて選べる幅広い料金体系も魅力です。
- 価格:お試しプラン0円、300点セレクトプラン 月額480円(税抜)
- 利点:日本国内主要モールとのCSV一括連携が可能。
- 欠点:TopSellerから提供される商品情報をそのまま利用するため、商品説明や写真のオリジナリティを出しにくい。
- こんな方におすすめ:楽天やYahoo!での出店者、商品点数を増やしたい事業者
- Shopifyアプリ:非対応
4. NETSEA
NETSEA(ネッシー)は、国内最大級のBtoB仕入れ専門サイトで、小売店やEC事業者が問屋やメーカーから直接商品を仕入れられるのが特徴です。
豊富な商品ジャンルとサプライヤーから選べ、ドロップシッピングに対応した商品も多くあります。
決済方法もクレジットカードやPayPal、後払いなどが選べるため、ビジネス初心者にも安心です。法人や個人事業主だけでなく、開業準備中の方も登録でき、初心者からプロ事業者まで幅広く支持されているドロップシッピングサイトです。
- 価格:会員登録・利用料は無料
- 利点:国内最大級のBtoB仕入れサイトで、アパレル、雑貨、家電、美容など幅広いジャンルを網羅している。
- 欠点:仕入れ販売が主流で、完全にドロップシッピング向けの設計ではない。
- こんな方におすすめ:商品ラインナップを豊富にしたい小売店・EC事業者
- Shopifyアプリ:非対応
5. 卸売ドットコム
卸売ドットコムは、卸売業を営むカネイシ株式会社が運営するBtoB専用の仕入れ・卸売サイトです。
医療・衛生用品や日用品を中心とした豊富な品揃えで、顧客直送に対応しているためドロップシッピングサイトとしても利用できます。
ドロップシッピングの利用に別途申し込みや審査は必要なく、利用料や手数料もかからないため、初めてドロップシッピングビジネスを始める方でも簡単です。
- 価格:初期費用・月額料金0円
- 利点:最短で当日出荷に対応している。
- 欠点:医薬品は顧客直送できない。
- こんな方におすすめ:日用品を中心に取り扱いたい事業者
- Shopifyアプリ:非対応
6. 通販素材.com
通販素材.comは、家具などのインテリア商品を扱うドロップシッピングサイトです。通常の仕入れでは取り扱いにくいベッドなどの大型家具を中心とした豊富な品揃えが魅力です。
プロの手で作られた販促素材も無料で利用でき、商品を熟知したオペレーターによるサポートもあるため、商品知識がない事業者でも安心して販売できます。
- 価格:初期費用・月額料金0円
- 利点:大型家具のドロップシッピングができる。販促素材やサポートが充実している。
- 欠点:同じサイトを利用している競合事業者が多い。
- こんな方におすすめ:家具を取り扱いたい事業者
- Shopifyアプリ:非対応
他に検討すべきドロップシッピングサイト
日本語未対応ですが配送は対応しているドロップシッピングサイトを紹介します。他社との差別化や商品ラインナップの充実を目指す事業者はこういったサイトを活用するのもおすすめです。
DSers-AliExpressドロップシッピング
DSers(ディーサーズ)は、AliExpressをはじめ、1688やAlibabaなどを利用したドロップシッピングに対応するツールです。
Shopifyストアに連携させることで、豊富な商品ラインナップから簡単に商品を検索・登録できます。数クリックで商品をショップに追加でき、手間なく運営を始められます。
- 価格:登録商品数3,000点までは無料。アドバンスプラン月額19.90ドル(約3,200円)
- 利点:豊富な商品バリエーション、低コスト、Shopifyストアとの簡単な同期。
- 欠点:業界大手のAliExpressの商品は他の小売業者が扱っている可能性がある。
- こんな方におすすめ:予算が限られた新規事業者
- Shopifyアプリ:対応(DSers‑AliExpress Dropshipping)
SaleHoo
SaleHoo(セールフー)は、ドロップシッパー、卸売業者、ECストア向けのリサーチも可能なドロップシッピングサイトです。
8,000社以上の卸売業者・ドロップシッピングサプライヤーが登録されており、250万点以上の商品データにアクセスできます。
SaleHooを活用すると、商品リサーチ機能を使って、商品の需要や販売価格、競合状況などを確認できます。eBayやAmazonなどでの販売データも参考にできるため、商品を選定する際にその売れ筋度がわかります。
さらに、同じ商品を取り扱っている他の小売業者の数を調べられるため、「競合が多すぎる商品は避けたい」「他では扱っていない商品を売りたい」といったニーズにも対応できます。
- 価格:ドロップシッピング機能 月額27ドル(約4,300円)~、データベースへのアクセス(ドロップシッピング機能なし) 年額67ドル(約1万700円)
- 利点:商品の需要や取り扱い業者数がわかる。
- 欠点:日本語に対応していない。
- こんな方におすすめ:効率的に売れる商品を取り扱いたい事業者
- Shopifyアプリ:対応(SaleHoo Dropship)
ドロップシッピングサイトを利用するメリット
ドロップシッピングでは、ビジネスの立ち上げや運営に必要な業務の多くを外部の事業者に任せられるため、次のようなメリットがあります。
コストを抑えられる
ドロップシッピングでは、基本的に商品が売れてから仕入れ代金を支払います。そのため、あらかじめ大量の商品を仕入れる必要がなく、過剰在庫に資金を費やすリスクを抑えられます。
少ない初期費用で始められる
商品の製造や保管にかかる費用が不要なため、ビジネスの立ち上げに必要な資金を抑えられます。浮いた資金を広告などのマーケティング施策に充てることで、事業の成長につなげることもできます。
場所を選ばず運営できる
在庫管理はドロップシッピング業者に任せて、事業主はどこからでもビジネスを運営できます。
新商品を低リスクで試せる
ドロップシッピングサイトでは売れ筋商品が紹介されていることが多く、需要の高い商品を把握したうえで販売を始められます。
時間を節約できる
商品の仕入れや在庫管理、発送には多くの時間がかかります。これらの業務を外部の事業者に任せることで、商品のマーケティングやブランド構築により多くの時間を使えるようになります。
ドロップシッピングビジネスの始め方
ドロップシッピングストアを始める際の基本的な手順を見ていきましょう。
1. 商品のアイデアを考える
まずは、販売する商品について考えます。ドロップシッピングでは、ブランドのコンセプトに合った商品を選んで販売するため、ブランドのイメージや世界観を意識して商品を選ぶことが大切です。
サプライヤーの商品ラインナップからアイデアを得ることもできます。取り扱い商品を見ながら、相性のよい商品を組み合わせたり、まだ十分な商品が提供されていないニッチ市場を探したりしてみましょう。
2. 市場調査を行う
商品のアイデアが決まったら、主な競合他社を特定して競合分析を行います。競合他社のビジネス戦略、ターゲット市場、ブランディング、商品の特徴、価格帯、Webサイトのデザインなどを調査しましょう。
競合の強みと弱みを把握することで、自社ブランドを差別化できるポイントや、新たなビジネスチャンスを見つけやすくなります。
3. ドロップシッピングのサプライヤーを探す
市場調査が終わったら、販売したい商品を取り扱っているドロップシッピングのサプライヤーを探します。この記事で紹介したようなドロップシッピングサイトを利用すれば、さまざまなサプライヤーを見つけることができます。また、仕入れ先を必ずしも1社に絞る必要はありません。
ドロップシッピングサイトやサプライヤーの一覧を活用すると、特定の商品を扱う仕入れ先を探せるだけでなく、新たな商品アイデアやニッチ市場を見つけるのにも役立ちます。
Shopifyと連携できるドロップシッピングサービスも多く、ドロップシッピングの商品と自社商品を同じストアで販売することもできます。
4. オンラインストアを開設する
サプライヤーを選んだら、オンラインストアを開設します。ストアは一度作って終わりではありません。販売状況や顧客の反応を見ながら、商品ラインナップやブランディングを改善していきましょう。
5. ターゲット顧客に向けてマーケティングを行う
ストアを公開したら、集客を始めます。すでにSNSのフォロワーやオンラインコミュニティがある場合は、そこからストアへの訪問を促すことができます。そうでない場合は、まずターゲット市場を明確にしましょう。
商品に関連するオンラインコミュニティを探したり、展示会などのイベントに参加したりするのも方法のひとつです。また、SNSマーケティングを活用してフォロワーを増やし、関連するコミュニティや業界の情報をチェックして、商品のトレンドを把握することも大切です。
まとめ
おすすめのドロップシッピングサイトを5つ紹介しました。ドロップシッピングサイトはそれぞれ得意とするジャンルや提供サービスに違いがあります。この記事を参考に、自分のビジネスに合った商品を取り扱うサイトを見つけてドロップシッピングを始めてください。
Shopifyなら、ドロップシッピングに必要な商品登録・在庫管理・フルフィルメントまでを、対応アプリと連携することで簡単に自動化できます。今回紹介したドロップシッピングサイトの中には、Shopifyとスムーズに連携できるものもあるので、上手に活用しましょう。
ドロップシッピングサイトに関するよくある質問
おすすめのドロップシッピングサイトを教えてください
- Shopify Collective
- Spocket
- TopSeller
- NETSEA
- 卸売ドットコム
- 通販素材.com
無料で利用できるドロップシッピングサイトはありますか?
Shopify Collectiveは、利用条件を満たすShopifyユーザーなら無料で利用できます。また、TopSellerやNETSEA、卸売ドットコムなど、無料で利用できるサービスもあります。
ドロップシッピングに最適な商品は何ですか?
ドロップシッピングはどれくらい利益が出ますか?
ドロップシッピングは、在庫を事前に購入・保管する必要がなく、倉庫代や余剰在庫などのコストを抑えられるため、比較的利益を確保しやすいビジネスモデルです。
どのECサイトからでもドロップシッピングできますか?
すべてのECサイトプラットフォームがドロップシッピングサイトと同期できるわけではありません。ただし、Shopifyで構築されたECサイトはさまざまなドロップシッピングサイトと同期できます。
ドロップシッピングの利点は何ですか?
ドロップシッピングの利点は、在庫を持たずに始められる点です。販売前に商品を仕入れる必要がないため、倉庫代や在庫リスクなどを大幅に抑えることができます。 また、場所を選ばずに運営できる柔軟性や、作業時間を最小限に抑えられる効率性も魅力です。




